相続対策は、大きく二つに整理することができます。
1 争族防止対策
(円満な遺産分割のための対策)
2 相続税対策
(節税対策と納税資金の準備対策)
本やインターネット、セミナー等で節税対策や保険の活用などいろいろな情報があふれています。
そこには多種多様な「相続対策」が載っていますが、実はこれらは、2つに分けることができます。
「相続税対策」と「争族対策」です。
まず自分にとって必要な対策は何かを考えて下さい。「争族防止」?「相続税」?その両方?
そして、本に載っている情報を見てください。「相続税対策」・「争族対策」のどちらの効果を狙っているのか。
そのようにすると、本当に必要な知識や情報がみつけやすくなります。
あなたは円満な相続のための対策は立てていますか?相続税対策が必要ですか?
世話をしてくれた息子に多めに相続させたいとき、遺言でその旨を書き記すこと、その際に遺留分に気をつけることなどは、「争族防止」の典型例 ですね。
一方、小規模宅地の特例や生前贈与などは、「税金対策」としてとても有効な手段です。
また、生命保険のように、活用次第で「争族防止」「節税対策」を同時にこなせる対策もあります。
「相続税対策」は、限られた人にしか必要ありませんが、そういう人にとっては何十万,何百万円も差がでる重大な問題です。
一方、円満な相続のための「争族対策」はすべての人に必要といってよいでしょう。
相続対策の基本的なものとして、遺言の活用、保険の活用、節税対策の3つをご紹介します。
1 遺言の活用
現代では、遺言など必要ないという方は、いらっしゃいません。
昔のように、子どもに任せておけばよかったということでは済まないのです。
紛争防止には絶対必要ですし、効果は抜群です。しかし、書き方ひとつで本当に大きな差が出ます。
遺言の種類や書き方のポイントをまとめてみました。
☞遺言を書こう
2 保険の活用
生命保険は正しく活用すれば、争族防止にも相続税の節税対策や納税対策にも有効です。
最低限知っておきたいポイントを解説しています。
☞生命保険の活用法
3 様々な相続税対策の活用
節税対策では,生前に贈与税がかからない限度で財産を子や孫に贈与しておくという方法や,最近人気の子や孫への教育資金等の一括贈与の特例が有名です。
わかりにくい様々な相続税対策に使える制度を整理してみました。
☞様々な相続税対策